PSAの検査はしない

寿命が尽きる2年前 日下部羊

かくいう私も、前立腺がんの好発年齢に達していますから、知らないうちにPSAが上がっているかもしれません。
しかし、一度も検査をしていませんし、症状がない限り測定するつもりもありません。
なぜなら、一度測定すると、その時は正常値でも、翌年はどうか分からず、翌年どころか3か月先でさえ、ガンが発生して上昇がはじまる可能性は否定できず、そう考えると、毎年検査しても安心できない状況になることが目に見えているからです。
検査をしなかったために、手遅れになる可能性もありますが、検査による安心は一時的なものですし、いくら検査をくり返しても、手遅れになるときはなります。
また、検査のたびに心配するストレスが、身体に悪影響を及ぼすこともあるので、無症状のときの検査は受けないことにしているのです。

前立腺がんは、肺や肝臓に転移して、命にかかわる場合もありますが、悪性度の低いものも多く、進行も遅く、命にかかわらないものも少なくない一方で、早期発見して手術をすると、性的不能、尿失禁などの副作用が高率で発生するため、生活の質が損なわれる危険性が高いからです。