街へ出ましょう

明日この世を去るとしても今日の花に水をあげなさい 樋野興夫

本来、私たち人間は、同じ人間に癒されるものです。
ところが今は人が冷たいから、動物にその代わりをしてもらうこともあります。
犬や猫は言葉はしゃべれませんが、寄り添うことで私たちの心を癒してくれます。
しかし、動物と触れ合うことで「心地よい」気持ちになっても、前向きに1歩踏み出すことがなかなかできない人たちもいます。
やっぱり最後は人間同士の触れ合いが必要ではないかと私は考えています。

うちに向いた心を外に向ける必要があります。
もっと具体的に言えば、自分以外の他人に関心を持たなくてはなりません。
これが本来の私たちの姿でしょう。
人は人によって癒されます。
街へ出ましょう。
本当にいいものは町の中、ゴミ箱の中にあります。

いきなり街へ足を踏み出すのが怖い方は、がん哲学外来やカフェへ遊びに来てください。
どこへ行っても心が満たされなかった方が来られ、皆一様に満足して帰られます。