自分は今苦しい状況にある、にもかかわらず笑う

明日この世を去るとしても今日の花に水をあげなさい 樋野興夫

病気になったから、身体が自由に動かせなくなったから、周りの人に迷惑ばかりかけているから、自分に生きている価値がない。
決してそのようなことはありません。
余命宣告を受け、体調があまりよくない。
にもかかわらず笑顔で話をされる方がいます。
歩くことがままならない、にもかかわらず遠方から何時間もかけて面談に来てくださる方もいます。
そうした方たちを前にすると身が引き締まる思いがします。
日々、自分が感じている嫌なことやつらいことなど、どうでもよくなってきます。
身の回りのことで一喜一憂している自分が恥ずかしくなってきます。

人生に夢や希望がもてないようなら、一度、がん哲学外来や哲学カフェに足を運んでみたらいかがでしょう。
そうでなかったら、自分よりも困っている人を探しに行ったらいい。
マイナス×マイナスはプラス。
本当に苦しんでいる人が、苦しいにもかかわらず、がんばっている姿に人は感動を覚えます。
もっと強く生きていこうと勇気づけられます。
同時に自分はまだまだだと痛感させられます。

自分は今苦しい状況にある。
にもかかわらず笑う。
笑うことで悩める人を慰めることができます。