医者はガン検診を受ける?

寿命が尽きる2年前 日下部羊

医者はどれくらいガン検診を受けているのでしょう。
以前、同級生の医者にアンケートをしてみました。
「この10年間に何回、ガン検診を受けましたか?」という質問に、36人が回答してくれました。
ゼロ回が20人と多数派を占めていました。
ちなみに、毎年受けている人は7人でした。
患者さんにガン検診を勧めながら、自分は受けない者が多いようです。

ガンで命を落とすことになっても、検診を受けていれば助かったという保証はないですし、ましてやガン検診をまじめに受けていたのに、別の臓器がガンになったりしたら、悔やんでも悔やみきれません。
それなら、はじめからガン検診は受けず、気ままに生きる方がいいと私は思うのですが。

福島の原発事故のとき、放射能汚染が日本中に広まって、あちこちで過剰反応や風評被害が広がりました。
少しでも放射能の危険から身を遠ざけたいという人が大半だったのに、病院で浴びる放射線には、警戒心の薄い人が多いように見受けられます。
特にCTスキャンは、世界中の台数の30%が日本にあり、1回の検査で年間の自然被ばく量の2.5倍から15倍もの放射線を浴びるのです。