青春時代

「妬いたかって?もちろん妬いたさ。元カレと、電話をする君を見てね・・」

「ベランダに出てしまったこともショックだったし。聞かれちゃ、まずいのかなって? でも、ちょっと冷静に考えれば、電波の関係ってすぐ分かるのに。ちょっと、動揺していたんだ。でも、一応冷静さを装ったんだよ・・」

ベランダから戻ってきた君に、「紅茶飲む? いれようか?」なんてね。
「何を話したらいいか、分からなかったから・・もちろん、誰からの電話? なんて聞けなかったし・・・」

「でも、君が電話に出たとき元カレの名前を呼んだから、電話の主は誰かは知っていたんだ。でも、偉かったでしょ。野暮な質問しなかったもんね。不機嫌になったりしなかったもんね!」

懸命にこらえて「僕は君を信用しているんだ!」と自分に言い聞かしていたんだ。

「妬いていたこと、最後まで隠そうと思っていたんだ。でも、ばれちゃったね。
どうして分かったの? えっ、急に優しくなったって・・? そうか、紅茶飲む?なんて言わなければよかったなあ」

「ということは、いつも優しくしていれば、ばれないっていうことだよね。で、本当は元カレと何を話していたの? やっぱり気になっちゃうよ・・・!!」