抗がん剤って?

近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか? 近藤誠 

抗がん剤には寿命を延ばすどころか、縮命効果があります。
薬には多かれ少なかれ副作用がありますが、抗がん剤ほどひどい薬は他にはないと言ってもいいほどです。
こんなに副作用のひどい抗がん剤とはいったい何なのでしょうか?

実は抗がん剤は、「毒薬」または「劇薬」に指定されている非常に危険な薬なのです。
最初の抗がん剤は、イペリットという毒ガスから作られたものでした。
まさに毒だったわけですが、その後に作られた抗がん剤もすべて、非常に毒性が強い。
そのため薬剤師は、隔離された部屋で、完全防備で調剤しているほどです。

医者用の解説書には、「重大な副作用」が、めまいがするほどズラズラと記されていて、僕ならば、こんな薬(毒)を点滴されたり飲まされたりするのは、絶対にお断りです。
まして患者さんに勧めるなんて、とんでもありません。

抗がん剤は少量では効きません。
少しだけ投与しても、がんは小さくならないんです。
だから1回に大量に投与する。
あるいは、1回の量を少なくした場合は、長い期間にわたって続けることになります。
成分量の少ない少ない飲み薬の抗がん剤は、体に優しいと思われがちです。
医者も、そんな風に説明します。
でも、長期間飲めば同じことです。
重要な臓器へのダメージが、気づかないうちに蓄積していくという意味では、かえって危ないとも言えます。