平等とは

明日この世を去るとしても今日の花に水を上げなさい 樋野興夫

あなたにはダメなところがあり、いいところもあります。
ダメなところばかりではないし、いいところばかりというわけでもありません。
人間はみなそれぞれ違っています。
顔が違う、声が違う、性格が違う、短所も長所も違います。
そういう意味では、私たちは平等ではありません。

最近、子どもたちの運動会で順位をつけないという話を聞きますが、これは平等の意味を取り違えているように思えます。
本当の平等とは、相手の能力を認めることから始まります。
自分ができなことを相手ができたら、その能力を認めてあげます。
その反対に、あなたにできて相手にできないことがあったら、そこは相手に認めてもらいます。
これが本当の平等です。
1位は1位、2位は2位、ビリはビリという社会でなければいけません。
順位をつけることが相手の能力を認めることにつながり、ひいては自分自身を認めることになります。
相手を認められない人は、自分のことも認められません。
つまり自信の持てない人です。

相手を認めるように、自分のダメな部分を認めることができれば、自分には何ができて、何ができないかが分かってきます。
それがあなたの役割や使命につながっていきます。

私たちは1人ひとりに役割や使命が与えられています。
その意味で人はみな平等です。
しかし、どんな役割や使命を担っているかは人それぞれです。
そこでは、みな平等ではないのです。