プログラム化

生物はなぜ死ぬのか  小林武彦

生物の成り立ちは、変化と選択による進化によるものです。
選択は子孫に対して起こりますが、親も含まれるのです。
つまり親は死ぬという選択によって、一族の変化を加速するというわけです。

子どもの方が親よりも多様性に満ちており、生物界においてはより価値がある、つまり生き残る可能性が高い存在です。
言い換えれば、親は死んで子どもが生き残った方が種を維持するためには当然いいのです。
親は子より多様性に点で劣っていますので、子より先に死ぬようにプログラムされています。
つまり死は、生命の連続性を維持する原動力なのです。

生物はなぜ死ぬのか?という問いに対する答えはここにあります。