燃え尽きは、新しい人生の始まり

ビジネスの世界では「燃え尽き症候群」がよく話題になります。
推定によりますと、10人に7人が一定の時期に「燃え尽きた」と感じたことがあり、ほとんど誰もが、どこかの段階で「燃え尽き」を経験するといわれています。
「燃え尽き」に対する一般的な反応は、いつ自分が燃え尽きるのかという不安とそれを取り巻く恐怖心です。

少し冷静になると「燃え尽き」のプラス面が見えてきます。
自分の人生を振り返ってみると「燃え尽き」があったから、その後、プラスの方向を選ぶことができたということです。
私の場合、55歳くらいまではがむしゃらに仕事に打ち込んでいました。
「無駄のない仕事をしなくては・・成績を挙げなくては・・」と思う気持ちが強く、ある時、精神的なバランスが崩れてしまったのです。
そして自分の生き方を見直すことで「誰かに少しでも役に立つ」ことが、「今、自分が生きている意味」である、と思うようになれたのです。

大切なことは、自分が「燃え尽きかけている」と感じても、パニックになる必要はないということです。
ただし、物事を見る視点のバランスを失わないように注意することです。
否定的な感情は、見かけと中身がかけ離れていて、実は「プラスの方向への道しるべ」である場合が多いのです。

「燃え尽き」は、悪いムードを真に受けただけで、あまりくよくよしなければやがて情熱が復活してきます。
そして「燃え尽き」は、自分の人生にどんな変更がいるのかを明らかにしてくれます。
そして、また新たな人生を歩ませてくれるのです。