死の淵に立つ母の手が・・

親のこころより 54歳女性の投稿

母は息絶えるまで私のことを、末っ子で手のかかる子供という眼差しで見ていました。
卵巣ガンで最後だと分かったときに、母のベッドの横にベッドをつけ、姉・兄・姉・私と、皆で一晩ずつ付き添いました。
私が付き添ったとき、眠れないでいる私に、母の手が伸びてきました。
寝ていると思い、掛け布団を直してくれているのです。
力なく布団を引き上げる様子、目を開けられなかった。
忘れられません。

ありがとう、母さん・・・・・。