意見の不一致を歓迎する

意見の不一致は歓迎しましょう。
いつも意見が一致するなら、相手の方はいなくてもいい人間になってしまいます。
思い浮かばなかった点を指摘してくれる人がいたら「感謝」しましょう。
その指摘は、重大な失敗を予め防ぐきっかけを作ってくれているからです。
相手が反対するのは、自分に関心があるからです。
わざわざ時間をかけて反対意見を述べてくれるのは、相手の方が自分の関心事と同じ事柄に関心を持っているからです。
反対意見は、私を手助けしたいと願っているものだと考えてみます。
そうすれば、論敵を味方に変えることができることでしょう。

腹を立ててはいけません。
それ次第で、人間の大きさが決まってきます。
まず相手の言葉に耳を傾けます。
逆らったり、自己弁護したり、論争したりすれば、相手との障壁が高まるだけです。
そして、相手の意見の中に一致する点を探しましょう。
話しを聞き終わったら、賛成できる点を取り上げましょう。
自分が誤っている点があれば、率直にそれを認めて謝ります。
それで相手の武装が解け、防衛姿勢がゆるみます。
さらに相手の意見をよく考えてみる約束をします。

自分の反論は、問題の解決につながるのか? 
意見の不一致を指摘するのは、ただ自分の留飲を下げるだけのものではないのか? 
自分の考えは、善意の人たちから評価が得られるものなのか? 
勝つか負けるか、その代償から何を失うのか、または何を得られるのか? 
自分が反論をしなければこの論争はおさまるのか? 
この難問はむしろ好機ではないのか? などを判断してみましょう。