価値観

もし仮に、今「ああ、幸せ」と思ったとします。
そうすると昨日までに体験した嫌なこと、例えばリストラ、失恋、倒産、受験の失敗、病気や事故なども、すべてが「今感じている、ああ幸せ」に至るまでの要因であったと言えます。
つまり、さっきまですべてが不幸であったかもしれませんが、今、幸せになったがゆえに、さっきまでの不幸もすべて幸せになってしまったということです。

幸も不幸も、オセロゲームのようにすぐにひっくり返ります。
幸も不幸も絶対的なものではありません。
自分の気分一つで、幸にも不幸にもしてしまいます。
幸せとは、幸せという現象があるわけではありません。
そう「思う心」が存在するだけです。
どんな現象も、その人がどう思うかによって色がつき、形が決められてしまうのです。

どんな現象も、もともとは中立で、淡々とした事実として、ある出来事が存在するだけです。
それに対して、私たちが「つらい」とか「楽しい」とかの評価をしているだけです。
ゆえに、自分の価値観を根底にドーンと据えることができるのかが、問われているのかもしれません。