人生の意味は分からなくていい

仏教では、人間は「無明」であると教えます。
「無明」とは、本来智慧のないという意味です。
もう一つ言えることは、人間の存在自体には、確かな根拠はないという意味もあります。
極端な言い方をすれば、元々人生のそれ自体に意味はないのですから、分からなくてもいいとなります。

身も蓋もないように思えますが、そこから新しい視点を得ようとすれば、自分の生き方を模索することができます。
私の場合、人生に意味はないのだとしたら、ほんの少し、人様に喜んでもらえるようなことをしたいと考えます。
それは格好をつけているのではなく、経験上、相手の方に喜んでもらうと自分がとてもうれしくなれるからです。
自分の事ばかり考えていたときは、孤独で寂しい気持ちがありました。
どうせ数十年で消えていく命ならば、生きているうちは笑顔でいたいと思うのです。