褒めることも大事、叱ることも大切

子供を褒めることは大切ですが、叱ることもまた大切です。
子供は、いたずらや失敗をした時に「あっ、これは叱られるな」ということを自分でも感じています。
ところが予想に反してお母さんが何も言わないと、子供はホッとしてまた同じことを繰り返します。
それでもお母さんが叱らなかったら、子供は「お母さんはどうしてボクを叱らないのだろう・・」とだんだん不安になっていきます。
親が叱ってくれないと言って、非行に走った子供も珍しくありません。

叱ることは必要ですが、叱り方があるようです。
まず「叱る」と「怒る」は違うことを自覚します。
「怒る」のは感情で、子供の行為にカッとなりヒステリックになっても、教育的効果は望めません。
それに反して「叱る」とは、冷静に事の善悪を判断してピシッとした注意を与える行為です。
心にゆとりがありますから、声も穏やかで的を射た言葉が発せられます。

次のポイントは、その場で叱ることです。
例えば周りに人がいてその場は遠慮して後で叱ろうと思った場合、子供が幼い子であればあるほど、都合の悪いことはさっさと忘れていますので、何を叱られているのか分からないのです。
また上級生になると「お母さんたら人の前ではカッコつけて、今叱るのを遠慮しているぞ」と思うでしょう。

ゆえに大事なことは、叱ることに例外を作らないということです。
昨日叱られたことと同じことをしても、今日はお母さんが「スマホに夢中になっていたので睨まれただけだった・・」こんな経験が重なると、何がよいことで何が悪いことなのか、子供は判断の基準を失ってしまいます。
こういうことをしたら叱るという尺度は、どんな時にも変えてはいけないようです。