自分に事からあえて目をそらしてみる

明日この世を去るとしても今日の花に水をあげなさい 樋野興夫

私たちは、誰しも自分のことを考えずにはいられません。
全く考えないのは人として不可能です。
これまで四六時中自分のことを考えていたとしたら、その半分でも3分の一でも他者に関心を向けてみる。
これだけで問題が解消することがあります。

がんの告知をうけた瞬間、その人の頭の中はガンのことでいっぱいになります。
がん以外のことが考えられなくなります。

このような時は、深い悩みを抱えた自分からあえて目をそらし、それ以外のことに関心を向けるように努めるといい。
私たちを襲う不安、困難、恐怖は、深く自分を見つめることで解決できることがあります。
それとは逆に、考えれば考えるほど不安や悩みが強まり、怖くて何も手につかなくなってしまうこともあります。

深く考えることがマイナスに働く時は、あえて自分を放棄してみる。
自分のことを忘れて、他のことに目を向けてみる。
家族のこと、子どものこと、社会のこと、地域のこと、自分以外のことなら何でも構いません。