結果は努力のたまもの

「手紙屋」 喜多川泰

学校で英単語のテストがあります。
あなたは「今回はちょっと真面目にやってみようかな」と思って、時間をかけ、努力して覚えました。
その結果、いい点数を取りました。
それを見たクラスメートが言うのです。
「いいなあ、君は暗記が得意だから。俺なんて暗記が苦手だから、全然覚えられないよ」
あなたは心の中で思うはずです。
「暗記が得意だからじゃなくて、時間を使って頑張ったから良かっただけだよ」って。
こういう経験をすると、いつもいい結果を出していながら、「あいつは頭がいいからな」としか思われない人の気持ちが分かったりもします。

勉強が苦手だ、と持っている人のほとんどが、ある暗示にかかっています。
それは、自分は生まれつき頭が悪いという思い込み。
しかも不幸なことに、それを親に相談すると、親まで認めてしまったりするのです。
「お母さんも暗記が苦手だったから、仕方ないわね」
断言します。
生まれながらの頭のできに、いいも悪いもありません。