答えは沈黙の先に

夢の中では自分を疑わないので、あらゆることが可能になります。
ヒーローになることも、恋愛も、有名なお金持ちになることも簡単にできます。
ところが目が覚めるとほとんどの人は、最大限のエネルギーを使って夢の中に出てきた「自分の能力を」全否定しようとします。

あらゆる答えを求め、次に何をなすべきかを探り、成功への道のりを頭の中で描こうとします。
でもほとんどの最善の回答は、記憶をもとにした思考からではなく、沈黙の先にある「内なる声」から導き出されます。
答えは必要ですが、答えがすぐに得られないときは脳を無理やり働かせずに、その問題を考えるのを一旦やめてみるのも面白いです。
問題や質問の本質は自分で分かっているので、自分の無意識化の領域で不思議なことが起こり始めます。
自分の存在を超えた次元のスイッチが入って、一定の時間が経つと知恵に基づいた回答が飛び出てくるのです。

私たちは不安をやわらげ少しでも気分が楽になるように、データ収集に頼ることがあります。
営業マンが外回りを怖がり顧客から拒絶されることを恐れたりする場合、外に出る代わりにセールスのハウツー本を読んだり、ダイレクトメールの宛名書きをして営業から遠ざかろうとすることがあります。
これらは自分の好奇心を満たし、ある程度の時間つぶしになりますが、やるべきことを達成するにはあまりプラスになりません。

荷車を引っ張るとき、最初は重くて大変ですが、一度動いてしまえば後はスムーズに動きます。
営業も全く同じで、最初のスタートさえ切れれば不思議なくらい「怖さ」「恐れ」は消えてなくなります。

何かを始める前に、すべての難点を乗り越えなければならないとしたら、何1つ達成されることはないのですから。