禁句

「一体誰のおかげで食べていると思っているんだ」
これは、比較的年齢の高い子に父親が言うことが多い言葉です。
反対に、小さい子には母親が「そんなわけの分からない事をいう子はお母さん、いりません」などと言ってしまいます。
改めて言うまでもなく、子供は親の庇護がなければ生きていけません。
その子供の弱みを逆手にとって、言うことを聞かせようとするのはいかがなものでしょうか。
それは叱責ではなく、半ば脅迫に近いものがあります。

自我が育ちつつある中高生以上の子供でしたら、自活できないばかりにそういわれることの悔しさを味わうはずです。
心無い叱責が続けば、家出や非行に走る子供も増えてくるでしょう。
実は私も、高校生の時に2回ほど家出をしたことがあります。

「そう、あなたはそういう考えなのね。でも、お父さんもお母さんも、こうこうこういう訳であなたの考えに賛成できません。だから、いけません」と、整然と話してあげればいいのではないでしょうか。
そうすれば子供も、自分なりに考え判断し、納得できるでしょうから。