夫のトリセツより

 

太古の昔から、女性は群れの中で子育てをしてきました。
女性は、子供におっぱいをあげないと子供は育ちません。
授乳期は3~4年も続きますし、子供は生まれてから1年は歩けません。
母親が体調を崩して、おっぱいが出なくなったらアウトではリスクが高すぎます。
このため、女性同士でおっぱいを融通しあい、子育ての知恵を出し合って、群れ全体の子供の生存可能性を上げて繁殖してきたのです。

女性にとって、生存可能性を上げる手立ては「共感」です。
困っている時「あなた、大丈夫?おっぱい出てるの?」と気遣ってもらう女性脳が、子供を育てるのです。

男性脳は、戦いに勝ち、問題解決を急がなければならないので、共感は二の次になります。
そのため男性には、女性の「共感がなければ生きていけない」という気持ちを理解することは難しいのです。
女性が男性に共感してもらおうと思ったら、そうお願いするしかありません。
「今から私が話すことには、共感してくれればいい。問題解決はいりません」と。

狩りをする男性たちは、風や水の音で、その先の地形を知り、わずかな葉擦れの音で獣の気配を察します。
べらべら、おしゃべりする人が傍らにいたら命が危ないのです。
荒野に出て危険な目に遭いながら、確実に成果を出せる男だけが、子孫の数を増やせてきました。
そういうわけで男性は、傍らの人がおしゃべりをしていると脳はいつも緊張状態になるのです。

女性が男性と話す時は、結論から言った方がいいのです。
法事の相談なら、こんな感じです。
「お母様の三回忌について話しがあるの。ポイントは3つ。いつやるのか、どこでやるのか、誰を呼ぶのか」
最初にこう言ってもらえると、問題解決を優先する男性の脳はすぐに働き始めます。