受け止め方

難聴の人にとって「モーツァルト」の音楽は雑音になってしまいます。
外部からの刺激、つまり音や色、匂いなどをどのように感ずるかは、自分以外の人には理解できません。

つまり、何かが起こった時に、それをどのように受け止め、どのように感ずるかは、自分にしか決められないのです。
自分で「楽しい」と思えれば、それが「楽しい」ことなのです。
それなら、自分で一番「幸せ」と感じるように感じ、「元気」になるように考えればいいのです。

お釈迦様は、脳は松明のようなもので、心は明かりである。松明に灯がともることにより心は明るくなると仰いました。
心が明るくなる「明かり」を「悟り」だとしたのです。

情報は神経細胞を伝わり末端まで届くと「神経伝達物質」を放出するそうです。
セロトニンが神経を刺激すると、神経を安定させ不安を抑える神経を刺激して、元気を出し不安を解消してくれます。
ドーパミンは、快感を生ずる神経を刺激し、楽しく喜びを感じるようにしてくれます。
私たちの気分と感情はこのような物質に支配されていますが、この物質もまた私たちの考え方の影響を受けているのだそうです。
脳は私たちの思いにより、物質の量を変えているからです。

 働き過ぎれば脳はセロトニンの量を減らします。その結果、眠れなくなり、イライラして更にセロトニンの量を減らしてしまいます。
経済状態が厳しかったり、社会が不安定の時も、脳内でセロトニンやドーパミンを減らすそうです。

とは言っても、社会や他人を変えたりすることはできません。
唯一できることは、自分が社会や他人をどう受け止めるか、その受け止め方、考え方を変えることだけです。
もし満足に仕事、地位、境遇を得られなかったとしても、それらに多大な価値を置かなければ、それらは挫折でも何でもなくなります。