保護者との内緒話

ココロの架け橋 中野敏治

修学旅行が迫っている学年では、学年・学級の懇親会の中で修学旅行の説明会が行われます。
私は中学3年生を担任すると、修学旅行前に保護者と内緒話をするようになりました。
「子どもたちには内緒でお願いがあります」と保護者に話しかけます。
そして「修学旅行で子どもたちが親に手紙を書きます。その時に、みなさんからの手紙をそっと用意しておいて、子どもたちが書く時に、その手紙を子どもたちに渡して読ませたいのです」とお願いします。

担任からの急なお願いに毎回多くの保護者は戸惑い、我が子へ何を書いたら良いのか困っている顔をします。
「修学旅行を楽しんでいますか?」の一言でもいいのです。
「みなさんが我が子へ書いた手紙は封をして、そっと私に届けてください。封をしたまま、みなさんのお子さんへ渡します」とさらにお願いをします。