辛い気持ちが消えていく 斎藤茂太
人はいい刺激を受けることで性格が明るくなり、悪い刺激を受けると暗くなる。
そういうわけだから、自分が心地よいと思える生活に切り替えていけばいいということだ。
多少の緊張感や肉体的なつらさは健康にもいい。
とりあえず一定期間を設定して、大胆に生活を変えてみることを試してはどうか。
日々、つらさが抜けないのは好きなこと、楽しいことをしないからと言われれば確かにそのとおりである。
何故しないのかといえば、どことなく億劫であり、最初の一歩が出ないからである。
まずは、しっかりと栄養を取ること。
低カロリー高蛋白質の食品とビタミン豊富な料理を必要量食べることだ。
体が固くなっていると疲れやすいので、毎日ストレッチをして体をほぐす。
体調管理を万全にしておけば、つらい気持ちになっても「よし、やるぞ！」と、即実行に移すことができる。
体力にない人は、体力作りが必要だろう。
毎日疲れて帰ってきてからでは面倒だろうが、２～３カ月の辛抱と思って、筋トレや有酸素運動をしてみよう。
筋肉が増えればそれだけ気持ちが強くなり、心肺機能が高まれば、自分でも明らかに分かるくらい元気になる。