今の自分のためか将来の自分のために今日を生きている

「手紙屋」 喜多川泰

将来の不安が行動の原動力になることがあります。
しかしそういう人は、残念ながら幸せな人生を送ることなどできません。
追いつめられなければ動けない人は、常に追いつめられた状態の人生に甘んじるしかないのです。
それに、やらなくてはいけないことをイヤイヤ続けると、ある一線を越えたときに「燃え尽き」が起こってしまいます。
つまり、不安に駆られてはじめて行動する人になってはいけないのです。

ここで「やるべきこと」について考えてみましょう。
「やるべきこと」というのは、決して「やらなければいけないこと」ではありません。
ここを混同している人が多いから、不快、退屈、苦痛を感じてしまうのです。
「やるべきこと」とは、本当は「将来の自分が今の自分にやっておいてほしいこと」なんです。
つまり、私たちは1日という時間を「今の自分の欲求を満たすため」か「将来の自分の欲求を満たすため」に使っているのです。

ということは、どちらにしても自分のやりたいことをやっている時間だということです。
たとえば、5年後のあなたが「こんな毎日なら素敵だなあ」と思うような毎日を実現するために、今のあなたは勉強しているわけです。