人生の分岐点 4

60歳を過ぎると老いや病・死が切実なものとして感じられるようになります。
でも、それが嫌かというと私の場合そうは思いません。
今まで、自分なりに精一杯生きてきたという自負がありますので、後悔はないからです。
と同時に60歳を過ぎれば、年齢に相応しい価値観や人生観を確立し、若い世代の方たちに「生きざま」を示していかなくてはいけない年代だと痛感し始めています。
これからの時間を「私は生まれてきて良かった」と思えるように使いたいと思います。
これを怠ると、老いや死ぬことが辛くなっていくような気がします。
自分なりの価値観や人生観を確立するためには、それまでの人生の歩き方が問われることになります。
人生の成功には、ある程度経済的な余裕があった方がいいですし、それが精神的な余裕を生み出します。

人生を考える場合、10年後を目指しこの10年で何を成すべきかを考えることは有意義だと思います。
「人生の目的がみつからない」とか「生きがいが分からない」と嘆いている人は、多分、今成すべきことを成していないのではないかと思います。
これらは最初から見つかるはずのないものですから、まずは今成すべきことを「がむしゃら」になってやっていくことが肝要です。
がむしゃらになっているうちに「人生の目的」や「生きがい」は自然に見えてくるものなのだと思います。