予定説とは

 

 

プロテスタントとカトリックの人々の経済格差に注目したデータがあります。
プロテスタントの人々の方がカトリックの信者よりも裕福であるというものです。
カトリックは「免罪符」という紙切れを買えば、死後に救われると信じていました。
ですから、遮二無二働くというモチベーションは少なく、最低限の生活に必要なお金を稼いだら、後は遊んでいたといいます。

プロテスタントの中に16世紀、フランス出身の神学者カルヴァンがスタートさせた信仰が「予定説」です。
「予定説」では、善い行いを積んでも、悪い行いをし続けても、「誰が神に救われる人なのかは分からない」と教えました。
救われるか否か分からないので、人々には不安と緊張が生まれます。
「私は神から救われる人間である」という確信を得るために、与えられたすべてのエネルギーを注ぎ込んで、「神から与えられたやるべき仕事に専念しよう!」それが、神に救われる資格を持つ人間ができるすべてのことなのだ、とプロテスタントの人々は考えたのです。

 「欲望を律し、贅沢を控え、少しでも気を抜いたり暇ができると不安に駆られる」ので、さらに天職に勤しむようなったといいます。
自分に向いている仕事でたゆまぬ努力をし、人々のためにした結果としてプロテスタントの人々はお金が儲かり、富裕になっていきました。

あなたにとって情熱となるエネルギー源、否応なく仕事へと駆り立てる自分版の「予定説」が何なのか?探ってみてはいかがでしょうか。