与える方がやさしい

幸せを引き寄せるゆるしの法則 ジャンボルスキー

朝、瞑想していて次のように閃きました。
バレンタインデーに、この街の住人300人に、子どもたちがバラの花を暖かいハグと一緒に届けるというものです。
私はこのことを、スタッフと話し合いました。
彼らは大喜びでした。

私たちは、最初に子どもたちを集めました。
スタッフの子どもたち、友人の子どもたち、このプロジェクトに参加してくれる子どもたちを・・。
それから花市場に行って、バラの花を卸値で買うことができるか調べたのですが、答えはノーでした。
一年中で一番需要が多い時期なのですから無理は当然です。
数日後、友人の一人が市場に花を卸している花農家を紹介してくれました。
花農家に計画を話すとご主人は即座に、花はただで提供すると申し出てくれました。
そしてこう言いました。「これで私のバレンタインデーは、これまでのどれよりも素晴らしいものになります」と。

次に必要なのはバラを入れる入れ物です。
空っぽのミネラルウオーターの瓶ならどうかと考えました。
地元の店は好意的だったのですが、バレンタインデーの日までそれだけの数が揃いそうもありません。
そこで、ミネラルウォーターを作っている会社に計画を話し、瓶を提供してくれないか聞いてみました。
すると彼らも、必要な瓶をただで送ってくれると言ってくれました。
バレンタインデーの朝、そこにはスパーリングウオーターが入ったままの新しい350本の瓶を見つけました。
ただ、ソーダー水は花をダメにするのではないかと思ったのです。
水を交換している時間はありません。
ところが、花は普通の水よりスパーリングウオーターの方が長持ちすりことが分かったのです。

用意が整い、子どもたちはそれぞれのドアをノックして、自己紹介し、バラの花を差し出し、それといっよに暖かいハグをしたのです。

みんなは、たくさんの老人たちの顔に感謝の微笑が浮かぶのを見ました。
彼らの目に涙が浮かびました。
私たちの目にも、涙が浮かびます。

愛を与えるなんて、簡単なことでしょう。
不満を言うより、喜びを分かち合うほうがずっと簡単なんです。