パニック障害 4

パニック障害には、次のことを肝に銘じるといいと言います。

パニック障害の背景にはストレスがある。
動悸・めまい・過呼吸は、ストレスをきっかけとした自律神経の異常であるので、心臓や脳などの異常は考えなくても大丈夫。
自律神経の異常は、命を脅かすものでも後遺症が残るものでもない。
パニック障害による症状は、警告や現状逃避を促す心理的意味がある。
発作は一時的なことであり、長くは続かない。

以上のことを踏まえ、パニック障害を乗り越えるために自分なりの対策を練ることが必要です。
医者に相談して薬を調達し、電車に乗る前とかに服用しておく。(薬はけっこう効きます。薬が効くと勇気がでてきます)
「電車が止まって出られない、どうしよう!」と思ったときには、たとえば「思い切って窓を開け、冷たい空気を入れよう」「そのうち薬が効いてくるだろう」のように、自分なりの対策を用意しておくことです。

以上のことを身体に沁みこませるためには、ひたすら頭の中で「言語化」することです。
それは「呟く」ことは、人が物事を認知するメカニズムそのものだからです。
たとえば、満開の桜並木を見て感動したとします。
この感動は、突如心の中に現れたのではありません。
満開の桜を見たとき「わあー、きれいだなあ」と心の中で呟き、その言語に脳の部位が反応して「美しい、素晴らしい」という認知が明確化されたのです。

パニック障害で苦しんでいる人は、スピードダウンすることをお勧めします。
パニック障害で苦しんでいる人は、結果や勝ち負けにこだわる人が多いからです。
どんなに優秀な人だって、ずっと勝ち続けることなんてできません。
結果にこだわって、自分の身体が壊れてしまったら身も蓋もありません。
それに自分だけが不安なのではありません。
誰もが生活の不安や仕事の不安、老後の不安や死ぬ不安を抱えて生きています。
不安は不安のまま、喜びも喜びのまま、川の流れに身をまかせるように生きていけばいいのだと思います。

パニック障害は、「いい医者」と「いい薬」に出会えれば必ず治ります。