コレステロールは欠かせない

70歳からの選択 和田秀樹

日本人が戦後、世界トップクラスの長寿になったのも、コレストロールの摂取量が増えたからです。
コレストロールが多すぎると、「高コレステロール血症」となり、動脈硬化を引き起こすリスクが高まるのは確かです。
しかし、コレステロールが少なすぎても、血管が脆くなり脳卒中を起こしやすくなります。
戦後、コレステロール接収量が増えたことで、日本人の血管が強くなり、出血性の脳卒中による死亡者が激減したのです。

また、ガンと闘う免疫細胞をつくる栄養としてコレステロールは欠かせないものです。
実際、コレステロールが高めの人や太めの人の方が、高齢になってからの死亡率が低いことが明間になっています。
また、コレステロール値を下げると、男性ホルモンが減ってしまいます。
男性ホルモンが減少することで元気がなくなったり、感情が不安定になったりします。
逆にコレステロール値が高い人ほど頭がしっかりしているのです。