より良い人生への鍵 5

多くの人が、まるで奴隷のように、来る日も来る日も休むことなく仕事の残り時間のことを考えています。
仕方なく、嫌々と仕事に向かっているのでしょう。
目は時計に向けられ、仕事が早く終わることのみを願い続けています。
権威の声を毛嫌いしつつも、それに尻込みします。
食べ物のため、住居のため、生存のために働かなくてはならないと思っています。

そんな私が今日から、より良い人生を選択します。
これより私は、自分に与えられたすべての仕事に、たとえそれがいかに骨の折れる仕事であれ、自分の能力を最大限に生かして、それを成し遂げることが天国への一番の近道である、という信念を胸に取り組みます。
もし私が、自分が与えられた仕事に期待される以上の努力を続けるならば、やがて私は、いやでもより良い、より満ち足りた人生に向かって邁進することになります。

私は、終身刑を言い渡されて悶々とした日々を送っている服役囚などではありません。
私は今、自分自身を自由の身にできる確かな鍵を手にしています。
私が今なすべきことは、この職場で可能な限り良い仕事をすることに努めることです。
それによって、やがて私の足からは、すべての足かせが脱げ落ちます。

私は、歯車の歯の1つではありません。
私は、大車輪なのです。
そして私は、それを証明しなくてはなりません。
自分が受け取っている賃金よりも、遥かに価値のある人間であることを行動で示すことによってです。

今の私の仕事は、単なる通過点に過ぎません。
私には、遥かに大きなプランがあります。
そのプランを現実のものにするためには、私自身がそれを遂行するに相応しい人間へと成長しなくてはなりません。
私は今から、この場所から、今目の前にある仕事とともに成長します。
その努力は、必ず報わることを信じています。