より良い人生への鍵 2

人間は遥かかなたの天体に宇宙船を送ったり、家に居ながらにして何万キロも先のものを見たり、自分たちの代わりに様々な仕事をしてくれる機械を作ったり、臓器の移植を行ったり、さらには試験管内で生命をつくり出すことさえ行っています。

そんな人間が、自分自身の能力と可能性を正しく評価するという分野においては、これまで、ほとんど進歩らしい進歩を果たしていないのです。なぜなのでしょう?
歴史上大きな繁栄を築き上げ、最も活力に満ちた国で、毎年30万人もの人々が自殺を試みているのは一体なぜなのでしょう?
それだけではなく、この国では新たに精神治療を受け始める人は、毎日4,000人にも上るといわれています。
これが、私たちの生きる姿なのでしょうか?
もっと良い生き方が必ずあるはずです。

人間は、自分たちの進むべき道を自らの手で設定できるように、知性と才能とビジョンを授かっています。
それらを用いて、人間は自分自身の「選択で」自分自身の人生を歩めるのです。

鍵は「選択」にあります。
私たちには「選択」の自由が与えられています。
そんな私たちが、失敗や無知、悲しみ、貧困、無力感などと関わり続ける必要など、どこにもないのです。