もう一人の自分

わたしの落書帳から

夢や目標を設定するということは、自分だけがんばって成長し、幸せになろうという側面をもつ。
他人はライバルであり、敵になることもある。
夢や目標には、こうした性質を秘めている。

私たちはなぜか、幸せを自分の外に求めようとする。
何かを得ることが、すなわち幸せであるかの如くだ。
間違えてはいけない。
幸せは、自分の心の中にある。

元気な時はがんばれる。
でも、いつの間にか歳を重ね、ふと衰えを感じるときがある。
人生の狭間で、それに気づくのだ。
がんばって、努力して、生きてきたけれど、何のためにがんばってきたのだろう?と、自分が分からなくなるのは、こんなときだ。
このようなときは、今まで担いできた夢や目標を一度思い切って捨ててみることにした。
今までは自分のためにがんばってきたけれど、これからは、他人ヒトにやさしくしてみよう。
すべての生き物に、慈しみの気持ちをもってみよう。
そう考え直すと、不思議に身体から力が抜けてきて、気持ちが楽になってきた。

もう一人の自分が語りかけてきた。
「もう、自分のためにがんばらなくてもいいよ・・」
「今まで、よくがんばってきたね・・」
「がんばってきた自分を認めてあげな・・・」と。