どのような・・・

昔は武士に生まれたら一生武士でした。今の言い方をすれば職業の選択する自由はありません。

親は子供を立派な武士にするために教育をします。子供の関心事は「どんな武士になろうか」ということに絞られていました。

現在は、どんな家庭に生まれても何にだってなることが許されています。子供も若者も自分が何になるのかを考え、それを目指し目標に生きていきます。当然、親もそう考えます。

何にでもなれるので、親は子供や若者に「自分の好きなものになっていいよ」と言います。そして、何になるかを決めることが子供たちの目標設定になります。そして子供の目標を実現させてあげるのが親の役割であると信じて、親は子供を育てていきます。

「自由」はある意味大変です。結論をすべて自分で出していかなければなりませんから。

でも大切なのは何になるのかではなく「どのような人間になりたいのか」か、ということなのです。