「空」の世界

わたしの落書帳から

深い森の中で一人、佇んでいる。
シーンとして何も聞こえず、目を閉じたときのように何も見えず、何かに触れることも、味わうこともない。
宇宙の中でただ自分一人だけが存在している。
その感覚が、般若心経のいう「空」の世界。
「シーン・・・」というメロディーが流れ、静かで、時間はゆっくりゆっくりと進み、穏やかな気持ちになり、落ちつく。

心を「空」にすることが、外の世界の美しさ、命を感じる唯一の方法。
絶えず忙しがって、スケジュールに追いまくられ、落ち着いた心を持つ余裕もない生き方は、生きているとはいえないかもしれない。

富や権力は、他の人と比べてはじめて意味を持つ。
「オレハ金持ち」「オレハ権力者」「オレハ偉い」と思うのは自由だけど、誰でもやがては「生」を閉じ土に還るんだ。
それに気づけば、素直に謙虚になれる。

日常生活の中でふと感じる「ああ、なんんか、幸せ・・・」という感覚。
それが最高。