2カ月の延命効果があれば抗がん剤は有効性ありとされる

寿命が尽きる2年前 日下部羊

抗がん剤の有効性を認定するときには、従来の薬より2カ月ほど延命できれば効果ありとされます。
抗がん剤の新薬が出たと聞くと、ガンの患者さんや家族は大いに期待するでしょうが、それがたったの2カ月ほどの延命効果に過ぎないと知ると、がっかりするのではないでしょうか。
だから、そういう事実はあまり公表されないことになっています。

生物が死に向かう大きな理由の1つが、DNAの損傷です。
細胞にはDNAの損傷を修復する機能が備わっていて、NAD+という化学物質が関わっているのですが、残念ながら加齢とともに減っていきます。

低めのカロリーの摂取、すなわち栄養不足は、ほとんどの動物の寿命を延ばすそうです。
理由は、新陳代謝を減少させ、DNAの配列の不安定性を減らして、細胞を長持ちさせるからのようです。
逆に言うと、飽食は寿命を短くするということで、これは古くから言われている健康法の「腹八分目」に相当するでしょう。