「愛」とは

「愛」について辞書を引くと
「対象をかけがいのないものと認める気持ち」
「相手を慈しむ気持ち」
「何事にもまして、大切にしたいと思う気持ち」と書いてあります。
そして愛とは「恐れを手放すこと」であり、「恐れを手放す」ことで癒されるのだといいます。

愛の法則の土台となっているのは、「私たちの内には愛がいっぱい詰まっていて、しかもその愛は減ることがなく、溢れ出している」という概念です。
この法則の下では、他者に何かを与えれば、やがて自分も豊かになるというように考えるのです。
何かを与えて喜んでもらえれば、同時に自分もその喜びを受け取れることができるからです。
他者に対し、見返りを求めず無条件に愛を与える時、私たちの中の愛は豊かさを増しながら外に向かって流れだし、やがて一つにまとまります。
つまり、愛を差し出すことによって、自分の中の愛はさらに大きくなり、同時に他の人たちも豊かになるのです。

一方世間の常識では、「与えることは失うこと」とされています。
つまり何かを差し出せば、もう自分のもとには残らないのだから、損をするという概念です。
世間の法則は「欠乏」という概念に基づいていて、それを満たすことで「愛」と「やすらぎ」が得られると考えます。
この場合の問題は、私たちを内面から完全に満たしてくれるモノなどは、欠乏を満たすだけの世界にはないということです。
私たちの「欠乏」を埋めようとモノを捜し求めますが、残念ながら外の世界でそれを見つけることはできません。
やがて心の井戸が空っぽになり、それを満たそうと誰か人に頼ろうとします。
でも、世間の法則である「与えることは失うこと」という概念の元では、それも叶わないのです。

そこで、愛の基本原則を思い出すのです。
他者に対し、見返りを期待せず無条件に愛を与える時、私たちの中の愛は豊かさを増して流れ出し、他者も自分も同時に豊かになるという原則をです。