心にはたくさんの部屋がある

大体くよくよしている時というのは、損得勘定であくせくしている時であり、自分が損をしそうになり、不安を感じている時であることが多いようです。
すると、まだ起こっていない未来の不安を考え始め、ネガティブな感情を増幅させてしまいます。
そんな時「あっ、これは空想だ。別の次元から自分の心を見つめ直さなければ!」と思い立った途端、気持ちがパッと明るくなることがあります。

心にはたくさんの部屋が用意されています。
自分の意識を部屋のノブに手を伸ばせば、どんな部屋のドアも開けられます。
暗闇に大雨、さらに雷まで鳴っている部屋もあります。
慌ててその部屋のドアを閉めてその上にある部屋に行ってみると、景色は同じでも、穏やかで爽やかな風が吹いて陽が照っている部屋だったりします。
テレビのチャンネルを変えるように、訪れる部屋によって、心模様は一瞬で変えることができます。

自分の心には、たくさんの部屋があることに気づきましょう。
そして、どんなタイミングの時に「気持ちが明るくなれた」部屋を訪れることができたのかを、心に刻んでおくことが大切です。
例えば、落ち込んでものすごく心細い気持ちになった時、近くの公園に行って、大きな木に抱きついてみたら気持ちが穏やかになって明るくなれたとか、静かな神社で一人手を合わせていたら心が洗われたような気持になれたなど、心模様を変えることのできた時の気持ちを覚えておくことが、「気持ちが明るくなれる部屋」に行くための訓練になります。