落ち込んだらとにかく動くこと

辛い気持ちが消えていく 斎藤茂太

いつもイキイキしている人は、深く落ち込んでもその後が違う。
「長々と後悔を引きずらないために」と意識しているのではなく、「自分をいい状態に置こう」という意識で動いているために、後悔する時間がいつの間にか削られるという結果になっている。

仕事の失敗で、週末の休みに悶々として過ごす人が「つらい気持ち」を持ち越してしまうのに対し、金曜の夜に反省し「ここをこうすればよかった。これからは、きっちりと直そう」と決意し、週末にスポーツを楽しんだり、ドライブに出かけたりする人は引きずらない。
行動することによって、スッキリと気分が変わる、ここが大切だ。

気分が落ち込んで、何もやりたくないときこそ、億劫でも外に出ることだ。
友達を誘って食事に行くだけでもいいし、誰も付き合ってくれる人がいなければ、昔、通っていた居酒屋に顔を出してもいい。
日ごろ行かない図書館に出かけたり、落語のCDを聴いたりするのも悪くない。
気持ちも体も疲れていたら、フットマッサージに行って、リフレッシュする手もある。
とにかく動くことだ。