自分を変えるチャンス

どんな人の人生も、必ずその人が思ったようになってしまうといいます。

家族より仕事の方が大切だと考えている人は、面白いように奥さんに愛想をつかされます。
そういう人が定年後仕事から離れると、一人ぽっちになり心に穴が空く人が多いようです。
その時になって「俺は家族のために辛い仕事にも耐え、出世競争に打ち勝ってきたんだ!」「こんなはずじゃなかった・・」と嘆いても、実は自分が思った通りの自分を実現したにすぎません。

「思う・考える」理屈脳で自分を変えようとしても、変えることは難しいようです。
なぜなら、脳の土台にある無意識領域でそれを望んでいないからです。

 無意識領域には、生命維持やストレス反応(自律神経やホルモン分泌)をコントロールしている脳幹と、本能や感情をつくり、潜在的な記憶が蓄えられる大脳辺縁系という2つの領域があります。
無意識領域では「理屈の論理」が通用せず、意識的な意志の力では自由になりません。
無意識領域にデータがインプットされる時、扁桃閣でそのデータは「心地よい情報」か「不快な情報」かを判別されます。
よって、無意識領域から「アウトプットされる情報」には必ず「快・不快という感情」が伴ってきます。
「感情が伴う情報」をもとに理屈脳は物事を判断しますので、理屈脳で自分を変えることは難しいのです。

では、どうやって「無意識領域を変える」ことができるのでしょうか?
1つには、大病や大けがをして死に直面し、本気で自分の「死」を考えざるを得なかったような体験をしたとき。
2つには、本や講演などで自分を本気で変えてくれるであろう「師」に出会ったとき。
3つめに、徹底した「どん底」を体験したときです。

 自分を変えるチャンスは、自分の外から訪れます。