自分の生を生ききる姿勢

いい言葉がいい人生をつくる 斎藤茂太

死は確かに理不尽なものだ。
だが、死も、別れも、人の一生には避けて通れない。
愛別離苦、釈迦はこれを、人のどうしても受け入れなければならない悲しみと説いている。
別れがあるからこそ、人の出会いは貴重な光を放つものとなる。
死にゆくものがあるからこそ、新たに生まれる生もあるのだ。
死は悲しいものだが、その悲しみに溺れることなく、自分の生を生ききっていく。
そんな、凛とした姿勢を求めたいものと願っている。

夕映えが美しいように、老人の場所から見た世界は美しいのです。