７０歳からの選択 和田秀樹
男性は、男性ホルモンが減少することにより性欲が減退し、意欲も低下していきますが、女性の場合は、更年期から女性ホルモンが減少する一方で、男性ホルモン増加していくことがわかっています。
女性が年配になって活動が活発になるのも、男性ホルモンが増えることと関係しています。
代表的な男性ホルモンはテストステロンという物質ですが、このテストステロンは、元気ホルモンと呼ばれています。
男性ホルモンを増加させるには、食生活も重要です。
男性ホルモンの材料となるのが肉やコレステロールです。
コレステロールは、テストステロンの材料なのです。
コレステロールといえば、健康に悪いものの代表のように言われていますが、これを減らすのはホルモン医学の立場で言えばまったくの逆効果でしかありません。
幸福感を感じやすくする脳内神経伝達物質に、セロトニンというものがあります。
セロトニンは、幸せホルモンとも呼ばれる脳内ホルモンで、心をコントロールする中心的な役割を務めています。
セロトニンが脳内で働くと自律神経のバランスが整えられ、脳はリラックス状態になります。