聞き上手

「そんなことがあったの。バカね。だからいつも気をつけなさいと言っているでしょう」
子供が話している傍から、何がしらの批評を付け加えなければ気が済まないのはお母さんの習性でしょうか。
普段から叱る機会が多いので、いつの間にかそれが習慣のようになり、ついつい口をついて出てしまうのでしょうか。
子供の方はちょっとした笑い話のつもりで喋っているのに、そこにケチをつけられたのでは「お母さんはうるさいからもう話すのはやめておこう!」ということになってしまいます。

試しに1週間だけ、子供の話しに何か文句が言いたいことがあってもグッと我慢してひたすら聞き役に徹してみようと決めてみたらいかがでしょうか。
そうすれば本当に子供の一言が注意を与えるべき事なのか、あるいは笑って聞き流していいものなのか、冷静に区別がつくはずです。

それどころか、いつまでも頼りないと思っていた子供が、実際は案外しっかりしていることに気がつくかもしれません。

人の話しを上手に聞ける人は「最高の話し上手」だと言われている所以です。