空クウ

仏教でいう「空クウ」とは、万物はすべて因縁によって起こる仮の相で実体がないということです。

仮に自分が目も見えず、耳も聞こえず、味わうこともできず、触感もなかったら自分をどのように感じるだろうか想像してみてください。これが空の感覚なのだそうです。

この宇宙にあるすべての物質は原子から成り立っています。
よって人の命は肉親と繋がっているばかりでなく、あらゆる生物とも、食べ物も水や机のような、あらゆる物質と溶け合っていることになります。

ゆえにこの世のすべてが巨大な一つの生命であるといえます。この巨大な命を「空」と位置付けると、この世のすべてが空であり、空もまたこの世のすべてであるといえるのです。

私たちも、アインシュタインやニュートンも、鳥や花や星や石ころでさえ原子で構成されていますので同じ構造といえます。

原子は飛び回っていますので、もしかしたら自分の一部分はアインシュタインが使っていた原子で構成されているかもしれません。何か面白いですね。