生物が誕生した確率

生物はなぜ死ぬのか 小林武彦

生命が地球に誕生する確率を表わすのに、こんなたとえがあります。
25メートルのプールにバラバラにした時計の部品を沈め、グルグルかき混ぜていたら自然に腕時計が完成し、しかも動き出すという確立に等しいというのです。

そもそも生物は何故誕生したのかという問いに対して、度重なる偶然が起こり、より効率的に増えるものが生き残り、死んだものが生物をつくるための材料を提供する「正のスパイラル」によって生命が誕生したと答えられます。
選択されて生き残った生物も、そのまま安泰というわけではなく、そのうち別の生き物に取って代わられ絶滅します。
死んだ生物は分解され、まわりまわって新しい生物の材料になるわけです。