生きのびろ

たかのてるこさん 「逃げろ 生きろ 生きのびろ」より

今の自分を俯瞰してみて、もし「自分がかわいそう・・」に見えたり、「このままじゃ死ねない!」と思ったなら、最も執着していて大事にしていること(居場所や安定、プライドなど)を捨てて、今までの自分をやめる絶好のタイミングです。
自分自身は、最強の難敵。
自分以外の人を変えるのは難しいですが、勇気を指せば「自分自身」のことは変えられます。
なぜなら、人間としての尊厳のギリギリで苦しみに耐えている人は、すでに凄まじい力で「自分を守っている」ので、その凄まじい力を、脱出するバネへと変換できるからです。

いつでも自己肯定感をキープしようとすると、自分の考えだけを肯定することになり、その正しさが人を否定したり、人を追いつめることになってしまいます。
自己肯定感が強く、自身に制限をかけている人は、悪気はないものの、人にも制限をかけがちです。
「そんなことするべきではない!」
「あなたのためを思って!」
といった言葉は、その人自身の劣等感や、劣等感の裏返しである優越感から来ています。

人が行動するときの動機は、「愛」と「恐怖」の2つしかありません。
人間関係で恐怖の場合、「気を使う面倒な人だけど、付き合いもあるし、会っておくか・・・」
愛の場合は、「あの人に会うと、故郷に帰ったような安心感があるから会いたいなあ・・」

仕事で恐怖の場合、「上司から疎まれ、仕事も苦痛だけど、辞めたら生きていけないし・・・」
愛の場合は、「この仕事は、人の役に立っていると感じられて、やりがいがある・・」となります。