父の後悔 3

お前の前に膝まづいて反省している。
お父さんとしては、これがせめての償いだと思っている。
昼間にこういうことをしても、お前には理解できないと思うから。
だが明日からは、きっと、良いお父さんになって見せる。
お前と仲良しになって、一緒に遊んだり、悲しんだりしようと思う。
小言を言いたくなったら、舌をかもう!!
そして、まだお前が小さな子供だということを常に忘れないようにしたい。

お父さんは、お前を大人とみなしていたようだ。
こうして、あどけない寝顔を見ていると、やはりお前は赤ちゃんだ。
昨日もお母さんに抱っこされて、肩にもたれかかっていたね。
お父さんは注文が多すぎたのだ。
ごめんね・・・かわいい坊や。どうかお父さんを許しておくれ。

人を非難する代わりに、相手を理解するように努めたいと思う。
どういうわけで、相手がそんなことをしたのか、よく考えてみたいと思う。
その方が、よっぽど得策であり、また面白くもある。
そうすれば、同情・寛容・好意もおのずと生まれてくる。
すべてを理解すれば、すべてを許すことになる。
神様でさえ人を裁くには、人の死後までお待ちになるという。
まして、私たちがそれまで待てないはずはない。