気づき

今日が人生最後の日だと思って生きなさい 小澤竹俊

人生最後のときが近づくというのは、究極の苦しみです。
そかし人は、その苦しみの中から多くのことを学びます。
自分が生きてきた、本当の意味。
自分を穏やかな気持ちにさせてくれるもの。
1人で抱えこんでいたものを手放し、誰か、あるいは何かに委ねる大切さ。
そういったことに気づき、幸せとは何かを知るのです。

患者さんたちが、人生最終段階で気づく、大切なもの。
それは死ぬためではなく、患者さんが今を生きていくための支えとなります。

そして、私や皆さんにも、生きる支えとなっているものが必ずあります。
人生から苦しみをなくすことはできませんが、自分にとっての支えは何かが分かれば、きっと少しだけ穏やかに、幸せに、日々を過ごせるようになるのではないかと思います。