未来を失う

ホスピス医の著書から

例えば、将来の夢に向けて一生懸命励んできた人が
「残念ですが、あなたに残された時間はあとわずかです・・・」
と宣告されたとき、果たして勉強を続けるでしょうか。
「近い将来、自分の家が欲しい」
と貯蓄に励んできた人は、そのまま貯蓄を続けるでしょうか。
それどころか、来週の旅行や観劇などの計画を立てることすら難しくなるでしょう。
未来を失うと、多くの人は現在目標としている夢や、今を生きる力を与えてくれる楽しみも奪われてしまいます。

一般的には、未来を失うということは、今を生きている意味を失うことであり、今をしっかりと生きられなくなることでもあるのです。