誰もが、幸せになりたい、成功したいと思って生きています。
今はもうあきらめてしまった人でさえも、初めはそう思って人生をスタートさせたはずです。
ところが、いつの間にか「こんなはずではなかった・・」ということに気づきます。
なぜなら、欲しいものを次から次へと手に入れることが成功であり、それを可能にするだけのお金を手にした人を、いつの日か成功者と呼ぶようになっていたからです。
「成功したい、幸せになりたい」という基準を、私たちはとんでもないやり方で決めるようになっています。
それは「成功や幸せ」を自分の基準ではなく、他人との比較で決めているということです。
例えば、同期の給料が２０万円で自分は４０万円もらえる職場と、自分は５０万円もらえるけど、同期は１００万円もらえる職場と、どちらの方が幸福度が高いでしょうか？
おそらく、前者でしょう。
他人が車を持っていれば羨ましくなり、自分も車を買います。
ところが、車を手にした途端、同期の人が家を購入しました。
それを羨ましく思い、また無理してでも家が欲しくなります。
これの繰り返しです。
何かを手に入れて感じたのは、幸せではなく、とまどいでしょう。
手にしたものが高額であればあるほど、「これで良かったのだろうか？」と不安が沸いてきます。
実は、幸せな人生を送るためには「自分だけの価値観」を確立して、それに忠実に生きなければいけません。
誰かが車や家を持っていても、自分が必要と思えないなら、追い求めないことです。
反対に、これは自分の人生に絶対に必要だと思ったものは無理してでも手に入れる、そういった自分なりの価値観を持つ必要があるのでしょう。