性格は自分でなおしていける

いい言葉がいい人生をつくる 斎藤茂太

よく、明るい性格とか暗い性格とかいうが、電球ではあるまいに、性格にそんな分け方はない。
性格とは、芯のように固い不変部分と、環境要因などで大きく変容する可変部分の両方から成り立っている。
明るいとか暗いとかは、気の持ちようや、物事の受け止め方、生きる姿勢と言った方がよい。

気弱で心配性な人でも、できるだけ楽天的に考えるように努めていると、いつの間にか、物事を明るい面から受け止める習慣ができてくる。
このように性格は、ある程度は自分でつくることができると私は考えている。

物事は必ず、良い面と悪い面が半分ずつだ。
陰陽は常にセットになっていることを忘れないでおこう。
雨の日に「雨は憂鬱だなあ」と考えるか、「これで蒸し暑さもおさまる。ありがたい・・」と考えるか。
考え方をほんの少し変えるだけで、その日1日の心情が180度変わってしまうのだ。

物事の感想を述べるとき、明るい要因から口にするように習慣づけよう。
性格はそんなふうに変える、というようりコントロールしていくといい。