心を開いてもらうために

苦しみのない人生はない 幸せはすぐ隣にある 小澤竹俊

私は、在宅医療でいのちが限られた人と関わってきました。
その限られた時間の中で、相手から見て、心を開く相手として選ばれるために、意識してある質問をしています。
それは、「生まれ育った故郷はどこですか?」という質問です。

不思議なものですが、それまで病気と闘ってきた中で苦しかったことや、これからの将来を案じていた人が、生まれ育った故郷の話しとなると、急に顔の表情が変わっていくのです。

どこで生まれたのでしょうか?
終戦のときにはどこにいたのでしょうか?
人生で輝いていた時代は、どこで何をされていたのでしょうか?